佐藤多佳子『一瞬の風になれ 第三部 -ドン-』

つひに来てしまいました。三部作の完結編です。今年2006年度はこの作品を読むために用意されていた、といっても過言ではないですね。
一気に徹夜で読んでしまいました。前作でトップスピードに乗ったままスピードを落とすことなく、第三部へバトンが続いていきます。ページをめくる手をとめることができずに、日が昇って外が明るくなって、しばらくしてから読み終わりました。
さすがにぼろぼろ涙はこぼしませんでしたが、登場人物たちのけなげな一言一言にうるうるしてしまっていました。

作者の佐藤多佳子さんから「勇気」というバトンをもらった気がします。
自分も3年かけて自分の土台をじっかりと積み上げていけたらと思います。

作中の登場する町並みが私の行動範囲なので、さらに思い出深いです。いつかこの町を離れることがあっても、この町を舞台にした作品『一瞬の風になれ』のことは忘れないでしょう。

できるだけ早く時間を作って、二回目の三作を通して読んでみたいと思います。


一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

佐藤多佳子『一瞬の風になれ 第三部 -ドン-』