中園理沙さんピアノコンサート@国際版画美術館
町田市の国際版画美術館で行われた中園理沙さんのピアノコンサートへ行って来ました。よかったでした。今年のコンサートの3本の指に入る位に感動しました。
プログラムにはショパン、リストなどの技巧的な曲が多く、普通の演奏会だと超絶技巧の技術を披露する演奏になりがちで私はリストなどは好きではなかったのですが、この日の演奏は1曲の中で難しい技巧の部分とその前後のつながりがよくわかり、その曲でなぜその部分に難しい技巧の旋律が必要なのかということがよくわかりました。
「超絶技巧」の技術をアピールするのではなく、1曲のメロディアスなクラシック音楽として楽しく聴けました。
ピアニストも体力を使われるようで、ご本人は『ラ・カンパネラ』のあと息切れをしてしまってとおっしゃられていました。
この日の演奏会をきっかけに、今まで敬遠しがちだったリストも好きになれたらうれしいです。
演奏会は美術館のホールで行われて、音響などが教会を連想されるということで、有名なバッハの曲から始まり、ベートーヴェンの「熱情」も3楽章すべて弾く熱演ですばらしかったです。ショパンもピアニストの腕の見せ所で楽しく聴けました。2時間に及ぶ熱演で、本当によかったです。
パンフレットにご本人の『ピアノがあればなにもいらない!』という言葉が紹介されていましたが、まさにピアノを弾くために選ばれた人だと感じました。
プログラム
- J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番「プレリュード」
- モーツァルト 「キラキラ星変奏曲」
- ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57「熱情」
- ショパン ワルツ 第2番 変イ長調 作品34-1「華麗な円舞曲」
- ショパン ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9-2
- ショパン スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31
- リスト ラ・カンパネラ
- リスト ソナタ風幻想曲「ダンテを読みて」
アンコール
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