有川浩『図書館内乱』『図書館戦争』

読む順番が逆で『図書館内乱』から読み始めてしまったのですが、面白かったです。SF的設定の「図書隊員」「図書基地」「良化特務機関」などの言葉に違和感を持ちましたが、物語自体は面白いです。
登場人物の「キャラが立って」いて、郁と柴崎のコンビ、堂上と小牧のコンビに玄田を加えてのボケとツッコミの会話のテンポが気持ちいいです。柴崎のキャラは2巻目の『図書館内乱』の方がいいかも。
「白馬の王子様」ネタを引っ張り過ぎかもしれませんが、登場人物のキャラがネタに負けていないので、私はもっと引っ張ってもいいと感じました。
個人的にはもっとSF的設定「襲撃」「銃撃戦」「死者」などを単純にして、登場人物を目立たせた方がいいかなと思いますが、それでも面白いです。

図書館戦争 図書館内乱